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2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
投稿日 | : 2021/12/10(Fri) 08:00 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
2021.12.16(木)
題詠 「落葉」
鑑賞&批評 「快」
出題当番 ひさおさん
鑑賞「快」
1、 この悩み短歌にせんと言葉探る時間はしだいに愉快な時間 たかし
2、 快眠を得ることなんて疾うになし夜中に便意なきことのなく ひさお
3、 生(き)漆のしずく垂る傷快く諾いたりや漆の成木(せいぼく) ひらら
4、 階段をトントントンッと軽快に下って見せるぞ リハビリ励む フミコ
5、 快活にパプリカ踊るひ孫ふたり姉の後ろに真似る二歳児 さらら
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
投稿日 | : 2021/12/17(Fri) 21:21 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
ひさおさん、わ〜大変だ、と思ったけど尿意でよかったです。
いや、尿意も大変ですが。
歌も「尿意」の方がいいね(笑)
わたし、あんまりびっくりして禁句コードがゆるくなってしまいました。
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
投稿日 | : 2021/12/17(Fri) 10:38 |
投稿者 | : ひさお |
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1、 この悩み短歌にせんと言葉探る時間はしだいに愉快な時間 たかし
短歌をつくるべくあれこれ思案するのは、悩ましい時間であるが、続けていると
しだいに興が乗ってきて、愉快になってくる。
愉快になるからいい短歌ができるのだろう。
「この悩み」を短歌にしたいと、あれこれ思案するという解釈も成り立つが、それよりも上記のように解釈するのがいいと思う。
「この悩み」がピンとこなかったので、上記のように解釈しました。作者の意図とは離れてしまい、読みの浅さを反省しています。
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
投稿日 | : 2021/12/17(Fri) 10:31 |
投稿者 | : ひさお |
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2、 快眠を得ることなんて疾うになし夜中に便意なきことのなく
みなさん批評ありがとうございました。
「便意」は辞書によれば大小便をしたくなる気持ち
実際には大便の方につかうことが多いようですね。
投稿した後、直ぐに「尿意」とすべきであったと気づきました。
「便意」はよくなかたっと反省しています。
フミコさんにはご心配をおかけしました。
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
投稿日 | : 2021/12/17(Fri) 08:51 |
投稿者 | : たかし |
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1、 この悩み短歌にせんと言葉探る時間はしだいに愉快な時間 たかし
みなさん、ありがとうございました。
この「悩み」は、歌作りの悩みではなく、生きていく上での、人生の、人間的な悩みです。
ウプラさんの批評がその通りと思います。
人生上の悩みですが、それを歌にしようと、言葉を探しているうちに、言葉を探すという、歌作りに入ってゆくところで、悩んでいた自分が、クイズを解いているように楽しんでいることに気が付く・・という思いです。
短歌の効用・・・よい言葉だと思いました。
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
投稿日 | : 2021/12/16(Thu) 23:29 |
投稿者 | : ひらら |
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生(き)漆のしずく垂る傷快く諾いたりや漆の成木(せいぼく) ひらら
ご批評ありがとうございました。
お題の「快」 皆さんのように快の熟語全く浮かばす「快い」しか無かったのです。
ふる里の長浜は浜仏壇の店があり漆や金箔の職人さんがおられる。小さい時から身近に塗物があり絹の布巾で拭く祖母や母を見ていた。近所の手伝いの時もおばさん達が扱いを口うるさく言われた。
漆の木は父とイワナシやまつ茸狩りの時聞いたはなし。区内にも漆や はある。彦根も彦根仏壇の産地。
プラスチック製の器でなく木製塗り物の器でと孫育ての娘にのぞんでいる。
漆の成木は 漆の木では 字足らずなので 辞書で識りました。
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
投稿日 | : 2021/12/16(Thu) 22:11 |
投稿者 | : ひらら |
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1、 この悩み短歌にせんと言葉探る時間はしだいに愉快な時間 たかし
この悩みは 歌詠み皆さんのなやみでよろこび。言葉遣いをかえたり言葉を並びかえたり辞書をひいたり。堂々巡り感が二つ重なる「時間」なのかしら。「時間」の中味がちがいますね。
2、 快眠を得ることなんて疾うになし夜中に便意なきことのなく ひさお
こういう情景をさらりと詠まれてすぐれていると思う。なかなか詠みづらいもの。「な」の韻がよい。「便意」は お通じ トイレ もよおす とか どうらしら?これは独りよがりですが。
3、 生(き)漆のしずく垂る傷快く諾いたりや漆の成木(せいぼく) ひらら
4、 階段をトントントンッと軽快に下って見せるぞ リハビリ励む フミコ
「トントントンッ」足音の具体的な表記 この弾む音で作者の願望がしみじみ読み手につたわる。語尾の小さいッがいい。一枡あけ リハビリに励む心意気がうかがえる。あわてずあせらずやすまず 励んでくださるように、私がかって言われたこと。フミコさんへは恥ずかしいですが。
5、 快活にパプリカ踊るひ孫ふたり姉の後ろに真似る二歳児 さらら
パプリカの弾んだ明るい曲が聞こえそう。姉らの踊りを真似ている二歳児。そのひ孫らを見守る作者。足でリズムをとり拍手をしパプリカに加わっているのでしょう。幼子の成長の一コマはほんの一時いっとき 歌にとどめておいてあげてください。
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
投稿日 | : 2021/12/16(Thu) 21:22 |
投稿者 | : たかし |
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鑑賞「快」
1、 この悩み短歌にせんと言葉探る時間はしだいに愉快な時間 たかし
2、 快眠を得ることなんて疾うになし夜中に便意なきことのなく ひさお
年齢のせいで多かれ少なかれ夜中に何度か起きる。
朝までぐっすり…という眠りはもう望むべくもない。
わたしもそうなのでこの歌の通りと共感するが、「便意」というと、小でなく大の方に思えるので、下句は「夜中にトイレ行かぬことなし」など考えたが。
3、 生(き)漆のしずく垂る傷快く諾いたりや漆の成木(せいぼく) ひらら
漆塗りの漆を採取するために、漆の木に傷を付けて、樹液を採るという事がある。
これは今も、漆塗りの伝統産業があるので、実際にどこかでは行なわれているのだと思う。
私も京都で結婚して最初に大きな家の離れを借りて住んだとき、その一軒が、漆職人の人であり、外で大きな仏具をサンドペーパーで磨いたりされているのを見たことがある。
その漆の木のことを歌っている。
自分(漆の木)の身に傷を付けることを漆の木は快く諾っているのか?と、作者は問う。
非常に珍しい事柄を歌にされた。もしかして作者も、京都の人なので、近くにこうした仏具やさんがあって、身近に見たりされたのか?
4、 階段をトントントンッと軽快に下って見せるぞ リハビリ励む フミコ
よく分かる。リハビリという言葉と、階段を軽快に下って・・・の上句と、
使われている言葉がよく噛み合っていて快いリズムある。
5、 快活にパプリカ踊るひ孫ふたり姉の後ろに真似る二歳児 さらら
パプリカという曲が昨年から流行した。その曲に乗ってダンスを踊るお孫さん。
二歳の妹はまだ幼いので、姉の真似をしている。
その様子が捉えられた。「快活」を、歌のなかの方に入れてもよかった。
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
投稿日 | : 2021/12/16(Thu) 21:08 |
投稿者 | : さらら |
参照先 | : |
1、 この悩み短歌にせんと言葉探る時間はしだいに愉快な時間 たかし
とても短歌が得意な達人なるか 悩み思考をくりかえす時間がおもりのある充実した愉快にさえ思える時間となる不思議な変化を味わう。
2、 快眠を得ることなんて疾うになし夜中に便意なきことのなく ひさお
加齢とともに快眠などは余り体験できない 夜中に何度も手洗いに向かう老境の惨めな孤独な時間 互いにまさに老いの時間にどっぷり。
3、 生(き)漆のしずく垂る傷快く諾いたりや漆の成木(せいぼく) ひらら
漆のしずくを集めるため木はなにも不服も言わず傷をつけられ 何かの役に立つよう諾う愛しさを慈愛の視線に見守る。
4、 階段をトントントンッと軽快に下って見せるぞ リハビリ励む フミコ
トントントンツと階段を軽快に降りられるようにリハビリーに励む心意気を歌う。
まだまだ弱音などはいてはいられない 一度しかな人生だもの。
5、 快活にパプリカ踊るひ孫ふたり姉の後ろに真似る二歳児 さらら
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
投稿日 | : 2021/12/16(Thu) 21:00 |
投稿者 | : ウプラ |
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ひららさんとフミコさん、
休んでいたら私は少し呆けてしまって、題詠であることを忘れて、お題に無頓着な鑑賞批評になってしまいました。申し訳ないのですが今夜はこのまま提出させて下さい。スミマセン。
1、 この悩み短歌にせんと言葉探る時間はしだいに愉快な時間 たかし
「目下の悩みを短歌にしようと言葉を探っているうちに、だんだん言葉をさがすこと自体が楽しくなって悩みを忘れてしまった」と読んだ。好きであればこその<短歌の効用>。
結句体言止めは活きているだろうか。「私」を主体にして、「愉快になりぬ」ではいけないか。
2、 快眠を得ることなんて疾うになし夜中に便意なきことのなく ひさお
鬱々とした内容を淡々と詠んでいるところにまず惹かれた。「なんて」「なし」「なき」「なく」と頭韻を踏む「な」音が目立ち過ぎない程度に明るい。特に「なきことのなく」が秀逸と思う。
只今の嘆きを正直に、しかしどんな風に表すか、とても大事なことを教えられた。
良い歌と思う。
3、 生(き)漆のしずく垂る傷快く諾いたりや漆の成木(せいぼく) ひらら
「生(き)漆」「漆の成木」とはめずらしい題材で貴重だ。
擬人化しているので、人間の比喩かと思ったが、ひょっとしたら漆自体のことかもしれない。
どちらにしても「傷快く諾いたりや」の辺りの盛り上げ加減?(感情の濃度?)を、もう少し薄めてもいいかもしれない。
「仕方なく諾いたりしか」くらいの方がホントっぽくない?いや、文語だとやっぱり強くなりますね。
と書いたけど「快」がお題でした。スミマセン。
4、 階段をトントントンッと軽快に下って見せるぞ リハビリ励む フミコ
「トントントンッ」がいかにも軽快。歌の雰囲気を決定しているオノマトペ。「軽快に」は「トントントンッ」とダブルのでもう一考か。「まず三段」とか(たとえばですが)。
と思いましたがお題でした。ゴメンナサイ。
5、 快活にパプリカ踊るひ孫ふたり姉の後ろに真似る二歳児 さらら
「パプリカ」がいい感じに歌を引き立てている。三句は重要なのかな?下句があるので読者としてはなくてもいいような気がするが。
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
投稿日 | : 2021/12/16(Thu) 14:08 |
投稿者 | : フミコ |
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1、 この悩み短歌にせんと言葉探る時間はしだいに愉快な時間 たかし
心象を映す手ごたえのある言葉が見つかったのですね。
歌詠む人の醍醐味。至福の時間。
それまでの悩みが深ければなおさら。共感します。
(以前、「歌詠む歌は面白くないと言われている」…という評を頂いたことがありました。私の個人的な感想としては歌詠む悩みも人生の中のひとつの風景だと思っています。)
2、 快眠を得ることなんて疾うになし夜中に便意なきことのなく ひさお
それは辛い事ですね。
ご存知だと思いますが、尿意なら泌尿器科、便意なら消化器外来で相談された事はありますか。
男性と女性では対策は違っても、比較的男性の方が問題解決しやすいと思います。…躊躇なさらず受診されれば快眠への足掛かりになるのではと思います。
脊椎管狭窄症の馬尾型でも排泄障害は現れる事があります。(夜中の便意は習慣というより障害の内)。いずれにしても睡眠の質が下がると身体面にも知的活動にも影響するので、速やかに対処され、益々のご健詠に繋げてくださいませ。
3、 生(き)漆のしずく垂る傷快く諾いたりや漆の成木(せいぼく) ひらら
作者のお舅さんは西陣の染色職人でいらっしゃると記憶しています。
漆器は勿論、和服にも超高級品として使われる漆。
樹液を採取できる成木の生態にも詳しい作者の気持が樹の擬人化により愛おし気に詠われる。
4、 階段をトントントンッと軽快に下って見せるぞ リハビリ励む フミコ
5、 快活にパプリカ踊るひ孫ふたり姉の後ろに真似る二歳児 さらら
パプリカとは2018年頃から流行り出した、再生回数1億回を超えるという
ダンスミュージックで、子供から大人までファン層は厚いという。
さすが、作者は、元タカラヅカ候補生、詳しくていらっしゃる。
私は初めてでよく知らないけれど、踊る方も観ている方も楽しそう。二歳児のおしゃまな様子とリードしているお姉ちゃんの大人びた様子が眼に浮かびます。
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」
Re: 2021.12.16(木) 題詠「落葉」・ 鑑賞「快」