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2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/08(Fri) 08:50 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
題詠 「なるほど」
観賞 「熱中」
出題 ひららさん
※ 鑑賞「熱中」
1、小ホール議論白熱中座する人会釈なし身をこごめ去る ひらら
2、テニス熱中学生より消えやらぬ夫の初恋「部」のマドンナと知る フミコ
3、素麺をキュッと冷やして美味しいねいま料理熱中の下くらい ウプラ
4、南米の半月の旅より戻りきて熱中症起き点滴受けし さらら
5、熱中症の言葉無かった頃われの体験したる彼の夏の日よ たかし
6、寒くとも暑くてもやめぬテニスだが熱中症に注意怠らず ひさお
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/16(Sat) 21:43 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
こんばんはー。
「熱中」のお題は意外と難しかったですね。私のもボツです。
ひさおさんの改作は「頑迷」が自虐の領域に踏み込みそうで、個人的に歌として原作より好きです。
フミコさんの「はしら」は切にご勘弁を。「トゲ」くらいかな、うん。
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/15(Fri) 20:27 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
6、寒くとも暑くてもやめぬテニスだが熱中症に注意怠らず ひさお
「熱中」は難しく、平凡な短歌であるにもかかわらず、真面目にご批評をいただきありがとうございます。
今日は1時間以上考えましたが、結局これがいいという推敲にはいたりませんでした。力不足を痛感しています。
推敲結果
猛暑日も熱中症を気にしつつテニスをやめずわれは頑迷
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/15(Fri) 20:18 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
ウプラさんへ
滑り込みセーフ。
お加減は大丈夫ですか。
雨模様で蒸し暑いですね。
くれぐれも御身大切に。
ウプラさんひとりのからだではありません。(たどたどのはしらですから。)
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/15(Fri) 17:01 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
フミコさんへ
ごめんなさい。
今週は多忙で、昨夜は気持ち悪くなってダウン、
今朝はスベリコミアウトでした。
ありがとうございます。深謝!
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/15(Fri) 08:48 |
投稿者 | : たかし |
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4、南米の半月の旅より戻りきて熱中症起き点滴受けし さらら
この歌について、私は「半月」があるので、それを受けて下句も「何日寝た」と時間的なことを言うとよい。と書きましたが、
フミコさんの批評の南米という暑い国を回っているときにはなんともなくて、クーラーの効いている日本に帰ってから熱中症になったという皮肉、
この見方の方が面白いですね。
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/15(Fri) 08:40 |
投稿者 | : たかし |
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5、熱中症の言葉無かった頃われの体験したる彼の夏の日よ たかし
批評&感想ありがとうございました。
フミコさんに的確に読んでいただきました。
未だ熱中症という言葉が世間に無かった頃、わたしの37、8歳の頃に、いま思うと熱中症であったと思う症状になりました。
夏休みに入って、家内が子供たちを連れて里帰りをして(その頃はまだ妻の母が健在)、
わたしが一人家に残ったのですが、長男(小学4年生頃)が学校のアヒル当番に当たっている日で、
どうしようか、と言うので「おお、お父さんが代わりに行ってアヒルの世話をしといてやる」と言い、
歩いて行ける距離の小学校へ行きました。
暑い日で、学校には他のメンバーも誰も来ていなくて、私一人。
用務員さんに尋ねて掃除道具や餌の入って居る場所を聞き、アヒルの小屋の掃除から一人で始めました。
もう何日も掃除が出来ていなかったようで、小屋の中も水場もアヒルの糞だらけです。
水道のホースとデッキブラシで床をゴシゴシと洗い流して、餌をやる頃には昼になっていました。
アヒルたちは私の手を咥えにきます。ものすごく空腹だったのだと思いました。
餌をたっぷりやり、水も綺麗な水に代えてやり、プール(水場)の水も綺麗な水を張って、帰宅の途についたのは昼をだいぶん過ぎていました。
家の玄関ドアを開けたのだと思いますが、そのまま玄関の板の間に倒れてしまったのです。
背中がひんやりとした板の間に当たっていると少し楽で、そのまま身動きもせず、半身だけ板の間に寝て、足は玄関の靴脱ぎ場にあるまま、
夕方までそのまま動けませんでした。
そのまま気を失っていたのだと思います。
居間の電話の音にはっと目が覚めたときには少し薄暗くなっていました。
這って電話を取ると、家内でした。
そこから多分お茶を飲んだり、水分を取り、回復したのだと思います。
その辺りの記憶はもう定かではありませんが、あの時、熱中症になっていたのだと、今では思うわけです。
しかし、歌としては残しておきたいようないい歌にはなりませんでした。プレバト風に言うと「ボツ」ですね。
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/14(Thu) 22:53 |
投稿者 | : さらら |
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1、小ホール議論白熱中座する人会釈なし身をこごめ去る ひらら
議論白熱中に不利となった人がきまり悪そうに身をちじめてさる。
会釈なしは会釈すると 会釈がないと両方に解釈できる。
2、テニス熱中学生より消えやらぬ夫の初恋「部」のマドンナと知る フミコ
テニス部には夫の初恋の人マドンナがおられた 中学生よりテニスに熱中するのは忘れなれない青春のときめきが今も不完全燃焼で燃えている。
3、素麺をキュッと冷やして美味しいねいま料理熱中の下くらい ウプラ
酷暑の料理熱は中の下くらいで惰性でやっている。素麵は短時間で準備ができるメニュー キュッと冷えたのはたまらなく美味しい。
4、南米の半月の旅より戻りきて熱中症起き点滴受けし さらら
5、熱中症の言葉無かった頃われの体験したる彼の夏の日よ たかし
熱中症はいつごろから聞くようになったのだろう?
その言葉なかつた頃の忘れえぬ ある夏の体験を回顧する。
6、寒くとも暑くてもやめぬテニスだが熱中症に注意怠らず ひさお
四季を通して継続するテニス 熱中症には年を重ねた身体に応えぬよう注意を払っている。ひとり暮らしは健康でないと暮らしていけない。
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/14(Thu) 21:40 |
投稿者 | : ウプラ |
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1、小ホール議論白熱中座する人会釈なし身をこごめ去る ひらら
「議論」という言葉に続ける場合には「熱中」ではなく「白熱」がよいとつい最近読んだばかりで「おっ、その通り」と思った。。この歌、最初は「会釈しないで」という意味に読んだが、次に「会釈した」と思い直した。ここは「会釈せず」とか「会釈して」にする方が間違えにくいか。
読み手が誰しも想像できるあるあるの場面と身のこなしだ。
2、テニス熱中学生より消えやらぬ夫の初恋「部」のマドンナと知る フミコ
中学校時代テニス部だった夫のテニス熱はいまだに続いている。テレビ中継の試合に熱中観戦する姿を微笑ましく見ている妻であるが、夫の初恋の相手がテニス部のマドンナであったことを知ったとき、さてどんな心境になったか、というのがこの歌の<問い>らしい。
1、観音様のように微笑ましいまま
2、微笑ましさに一瞬ザワザワっと・・・エトセトラ
というような、微かな古女房の心理の綾も見えつつ可笑しい。
3、素麺をキュッと冷やして美味しいねいま料理熱中の下くらい ウプラ
4、南米の半月の旅より戻りきて熱中症起き点滴受けし さらら
南米旅行から帰国後、熱中症になってしまったらしい。多分疲労のせいですね。でも、タンゴやサンバの熱さのせいで熱中症になっちゃったとも考えられる。「点滴」まで言わなくてもいいような。
5、熱中症の言葉無かった頃われの体験したる彼の夏の日よ たかし
作者の子ども時代にはまだ「熱中症」という用語、概念はなかった。具合が悪くなっても現在のような効果的な手当ては誰も知らなかった。
作者は子どもの頃、今であれば「熱中症」と呼ばれるものを経験した。その夏の日のことを今でもありありと思い出す。その苦しさとともに。
6、寒くとも暑くてもやめぬテニスだが熱中症に注意怠らず ひさお
「だが」が散文的な感じなのだが、それが魅力にまではなっていないように思える。
「注意怠らず」がどうもそのまますぎるか・・・同じそのままでも「熱中症になるかもしれないが・・・やめないテニス」・・・こちらの方が歌としては何となく楽しい気がする。
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/14(Thu) 17:48 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
1、小ホール議論白熱中座する人会釈なし身をこごめ去る ひらら
2、テニス熱中学生より消えやらぬ夫の初恋「部」のマドンナと知る フミコ
熟年の今も夫はテニスに夢中。その因は中学生の頃の初恋の人がテニス部の人だったから。妻はテニスにかかわる夫の初恋をお見通し 知っている。微笑ましく夫婦のよき年輪を感じる。
3、素麺をキュッと冷やして美味しいねいま料理熱中の下くらい ウプラ
夏のお昼は とりあえず素麺でもといわれる。作る側は素麺は出汁をとり薬味を揃え暑い最中あついお湯で、なのだ。素麺だから「中の下」の料理熱。もっともである。食べる側 作る側のこころもよむ。
4、南米の半月の旅より戻りきて熱中症起き点滴受けし さらら
半月もの長旅よりようやく帰宅して 熱中症になり点滴を受けた作者。帰国するまでわと気を張ってられ、わが家でほっとされたのと日本の蒸し暑さに参ってしまった様子ですね。
5、熱中症の言葉無かった頃われの体験したる彼の夏の日よ たかし
熱中症とはいつ頃からいうようになったのだろう。私の子ども時代も子育てこ頃も日射病と言ってたような。かの日
思い出される昔 暑さ負けでひどい体験命にかかわるようなをされたのでしょう。夏になると否応なく思い出されるのである。
6、寒くとも暑くてもやめぬテニスだが熱中症に注意怠らず ひさお
一年中四季通しテニスしたい作者 熱中症には注意を怠らず
暑中も励んでられる。結びの句 音が多く 気をくばりいる とか 用心をする とかでは如何でしょうか。
特に 熱中症に気をつけている への焦点をあわされると臨場感が詠めると思います。
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
Re: 2022.07.14(木) 題詠「なるほど」・ 鑑賞「熱中」
投稿日 | : 2022/07/14(Thu) 15:14 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
※ 鑑賞「熱中」
1、小ホール議論白熱中座する人会釈なし身をこごめ去る ひらら
熱中を「白熱」と「中座」に分解した手際はみごと。
小ホールでの会議、中座する人物のやや遠慮した様子の「会釈なし身をこごめ」が上手。
うまい歌。
2、テニス熱中学生より消えやらぬ夫の初恋「部」のマドンナと知る フミコ
熱中を「テニス熱」と「中学生」に分解。よく考えた。
マドンナ=男子の大方が憧れる存在である。その人が(夫の)初恋の相手であった。
昭和の、あの美智子妃と皇太子(平成天皇)との姿がパッと思い浮かんだ。
「消えやらぬ」とあるので、このテニス熱は現在も継続中なのでしょう。
3、素麺をキュッと冷やして美味しいねいま料理熱中の下くらい ウプラ
熱中を「料理熱」と「中の下」とに分解、これもよく考えた。
暑い今、まさに素麺の季節「キュッと冷して」の語よく効いている。
中の下が料理熱ということだが、中の上は何なのか。上の下は何か、上の中は何か、
聞いてみたい気がした歌。
4、南米の半月の旅より戻りきて熱中症起き点滴受けし さらら
南米というと、ブラジル、アルゼンチン、ベネズエラ、ウルグアイ、スリナム、パラグアイ、ペルー、等々あるが、何カ国くらい回られたのだろう。
半月(15日)というから相当の国を巡ったものか。
半月と、日時を言ったので、下句「点滴受けし」は、治療の方法としてそうなると思えるので、省いてもそれほど問題ない。
むしろ、半月、に対応して、四五句を「熱中症になり三日間寝る」と、こちらも時間的なものを言うのも面白いと思った。
5、熱中症の言葉無かった頃われの体験したる彼の夏の日よ たかし
6、寒くとも暑くてもやめぬテニスだが熱中症に注意怠らず ひさお
気候に関わらずテニスはやめない作者。しかし熱中症にならないように注意はしていると言う。
この「注意怠らず」だが、具体的にどういうことをしているか、言った方がよさそう。
また第三句「テニスだが」は、歌の形としてスマートではない。
上句「寒くとも暑くても」だが、熱中症のことなので、「寒い」方を省いたらそのスペースで、注意の具体などが言えるかも・・と思ったが。