トップページ > 記事閲覧
2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
投稿日 | : 2022/12/23(Fri) 09:15 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
2023.01.12(木)題詠「謝」. 鑑賞「クリスマス」
題詠 「謝」
観賞 「クリスマス」
出題 ウプラさん
鑑賞「クリスマス」
1. 父母のゐないこの世のクリスマス白き一重の山茶花ひらくウプラ
2. 弟妹とクリスマスイヴから3泊の北海道旅の支度をはじむ さらら
3. クリスマスリースを手作りし始めて今年で四年今年も歪(いびつ) たかし
4. 駅前に山と積まれたるクリスマスケーキを買ひて家路を急ぎし ひさお
5. 歳晩の白菜青菜クリスマス寒波の雪より掘り起こしとぞ ひらら
6. 招かれし米軍キャンプのクリスマス 孤児十人は瞬き忘るる フミコ
12月、「たどたど」、第5木曜日(12/29)は、休会。
1月, 第1回を1/12(木) に再開いたします。
よろしくお願いいたします。
みなさま 佳いお年をお迎えくださいませ!!!
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
投稿日 | : 2023/01/15(Sun) 22:45 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
たかしさんへ
フクちゃん残念でしたね。でも、きっとフクちゃんはらくになったんですよ。
いずれ自分も死ぬと思うと悲しみが少し薄れます。
たかしさんもらくになって少し休んでください
父のことで心残りはあるんです。
でも、仕方ないもんね
ひさおさんもありがとうございました
気を使わせちゃってスミマ
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
投稿日 | : 2023/01/14(Sat) 13:02 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
「月の砂漠」を二人で唄って、そのあとお父上は眠ったまま静かに旅立たれた・・・。
素晴らしい看取りでした。悲しいことなのに感激すら覚えます。
ウプラさんへ
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
投稿日 | : 2023/01/13(Fri) 16:31 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
皆さん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
心のこもった歌評をありがとうございました。
父にはずっと泊まりがけで付き添うことができました。
意識も正常で、亡くなる前々日には「月の砂漠」を二人で歌いました。
その時1時間以上とても元気になりました。
「お父さん、歌は良いねえ」と言ったら「ああ、良いなあ〜」と答えました。
次の日は眠ったまま、そのまま逝きました。
息が荒いとき、苦しいかと二度訊ねたら二度とも首を横に振ったので、苦しくなかったと思います。
緩和ケアの先生がとても上手に死なせてくれました。
本人も「良かった良かった」と思っていることでしょう。
満月を正面に見ながら葬儀場にはこびました。
おわり。
ありがとうございました
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
投稿日 | : 2023/01/13(Fri) 10:56 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
4. 駅前に山と積まれたるクリスマスケーキを買ひて家路を急ぎし ひさお
昭和の時代。クリスマスイブの駅前にはケーキがいっぱい積まれていました。そんな光景も見られなくなって久しいですね。最近は自宅に
電飾を施す人が増えているように思います。
丁寧に読んでいただきありがとうございます。
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
投稿日 | : 2023/01/13(Fri) 02:24 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
フミコさん、ありがとうございます。
でも、私の書き方が悪かったです。
「頭のなかで削除して読んでください」という意味だったので
そのままでかまいません。
スンマセン
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
投稿日 | : 2023/01/12(Thu) 23:59 |
投稿者 | : フミコ |
参照先 | : |
たかしさんへ
ウプラさんより以下の依頼が出ています。
追加、訂正、削除の件、よろしくお願いします。
※ 訂正のお願い
たかしさんの歌への「嫌でない」の後に「(まんざらでもない)」を追加、
ひさおさんの歌への「急ぎし家路」は削除してください。
よろしく
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
投稿日 | : 2023/01/12(Thu) 23:36 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
訂正のお願い
たかしさんの歌への「嫌でない」の後に「(まんざらでもない)」を追加、
ひさおさんの歌への「急ぎし家路」は削除してください。
よろしく
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
投稿日 | : 2023/01/12(Thu) 23:28 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
1. 父母のゐないこの世のクリスマス白き一重の山茶花ひらくウプラ
2. 弟妹とクリスマスイヴから3泊の北海道旅の支度をはじむ さらら
旅行は計画を立てる段階から始まるというが、出発前の支度も心はすでに半分現地へ飛んでいる。スーツケースに入れた物などを入れるとそこに気持ちを託せるように思う。
3. クリスマスリースを手作りし始めて今年で四年今年も歪(いびつ) たかし
「今年」の繰り返しのリズムが明るいので、歪な出来映えにもかかわらず楽しそうである。リース作りが嫌でない気持ちがうまく出ている。
4. 駅前に山と積まれたるクリスマスケーキを買ひ家路を急ぎし ひさお
壮年の記憶の一場面であろうか。賑やかな駅前とクリスマスケーキ、家で待っている家族とクリスマスケーキ、暖かで懐かしい良い思い出である。「急ぎし家路」とされてもいいかも。
5. 歳晩の白菜青菜クリスマス寒波の雪より掘り起こしとぞ ひらら
冷たい場所にあると野菜は甘味を増すから、雪から掘り起こされた野菜はとても美味しそう。届けて下さった人の心も一緒に届く。「歳晩の」が「クリスマス」と重複するので「土つきの」など考えられる。
6. 招かれし米軍キャンプのクリスマス 孤児十人は瞬き忘るる フミコ
米軍キャンプのクリスマスはさぞキラキラと輝いて見えたことだろう。「瞬き忘るる」が子供の実感である。そういえば当時の日本、身の回りの色彩はずいぶん地味だったなぁと思い出す。
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
投稿日 | : 2023/01/12(Thu) 21:34 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
1. 父母のゐないこの世のクリスマス白き一重の山茶花ひらくウプラ
お父様も逝去され今年、この世のクリスマスは両親共に居られなくさびしさひとしおである。一重の白の山茶花 作者の心に添う。追悼歌は 批評できない
と云ってられた師の言葉を思い出している。
2.弟妹とクリスマスイヴから3泊の北海道旅の支度をはじむ さらら
主婦、母の座を卒業されたきょうだいたちでの北海道の旅、クリスマスイヴから。さぞかしうきうきと支度をされている様子。楽しく過ごされた旅だよりに日々私まで旅させてもらった。
3. クリスマスリースを手作りし始めて今年で四年今年も歪(いびつ) たかし
何事も器用になされる作者。材料集めからリースを手作りされている。4年目になるのに仕上がりが歪と眺めてられる。リアル感ある。
4. 駅前に山と積まれたるクリスマスケーキを買ひて家路を急ぎし ひさお
子育ての頃のクリスマスイヴの帰社時のよきお父さんの姿姿。家に待つ子達の姿、声までうかぶ。
5. 歳晩の白菜青菜クリスマス寒波の雪より掘り起こしとぞ ひらら
6. 招かれし米軍キャンプのクリスマス 孤児十人は瞬き忘るる フミコ
幼い頃の、米軍キャンプの本物のクリスマスの集いの体験。瞬き忘るる の結びの言葉に 驚き、感動が凝縮されている。
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
Re: 2023.01.12(木) 題詠「謝」・ 鑑賞「クリスマス」
投稿日 | : 2023/01/12(Thu) 20:43 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
鑑賞「クリスマス」
1. 父母のゐないこの世のクリスマス白き一重の山茶花ひらくウプラ
「クリスマス」に「この世の」が付いている。母に続き、最近父も亡くした作者に「あの世」と「この世」は近く感じられるのだ。
その境に、白い一重の山茶花が咲く。
「クリスマス」というと賑やかなイメージが伴う。
その世間的なクリスマスのイメージを、作者は自分流のひそかなイメージに変えたのである。
2. 弟妹とクリスマスイヴから3泊の北海道旅の支度をはじむ さらら
旅行は、その準備(支度)をしているときが最も楽しい。
三泊の北海道旅行で、しかもいっしょに行くのは兄弟姉妹、これが楽しくなくてなんとしよう。
「支度をはじむ」のところ「赤マフラーして」とかにすると作者の嬉しさが具体的に見えるように思う。
3. クリスマスリースを手作りし始めて今年で四年今年も歪(いびつ) たかし
4. 駅前に山と積まれたるクリスマスケーキを買ひて家路を急ぎし ひさお
駅前に山とクリスマスケーキが積まれている光景・・・これは令和の現在ではない。昭和の光景だ。
結句も「急ぎし」と過去形になっている。
おそらく作者が四、五十代の頃、家には作者の帰りを待っている家族が居る。その頃の楽しい想い出。
わたしも昭和のこの、山と積まれたケーキの時代をよく知っています。
パン屋(進々堂パン)に勤めていて、ルートをトラックで廻っていた頃、クリスマス前になると、倉庫にはケーキが山と積まれていた(バタークリームケーキ)。
その後、ケーキの主流が生クリームケーキに移っていって、この山と積まれる光景は次第に消えていったと記憶している。
歌は想い出のはるかな遠さ、人生のはかなさ。
5. 歳晩の白菜青菜クリスマス寒波の雪より掘り起こしとぞ ひらら
「クリスマス寒波」の言葉を、三句と四句に渡っての句割れ表現になっていて、
一読したときには、白菜、青菜、クリスマス、この三つが、同レベルに置かれていて、
「うん?」と感じた。
また、結句「とぞ」なので、これは作者が掘り起こしているのではなく、知人とかに聞いた話であることが分かる。
初句「歳晩の」をやめて、「送りきし」にしては?
6. 招かれし米軍キャンプのクリスマス 孤児十人は瞬き忘るる フミコ
終戦から間もない頃のこと。日本には物がなくて、誰もがその日その日、食べていくことで精一杯であった頃、米軍キャンプには、豊かなアメリカ本国からの物資があふれていたのであろう。
ハーシーのチョコレート、バヤリースのオレンジジュース、おそらく部屋の飾りも目を見張るようなものだった。
孤児たちがそのパーティに招かれた。作者はその招かれた十人の一人だったのか。
「瞬き忘るる」にそのときの驚きが凝縮されている。
「忘る」でなく「忘るる」としている。その一瞬は現在でもまざまざと蘇る一瞬であったのだ。