トップページ > 記事閲覧
2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
投稿日 | : 2023/08/04(Fri) 06:30 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
投稿日 2023.8.4(金)
投稿者 ひさお
参照先
2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
題詠「蝉声、蝉の声」
鑑賞「股」
出題者 ひららさん
鑑賞「股」
1.一字づつ四股名を言い合い書き合いて漢字おぼえし双子のふたり ひらら
2.股関節痛かつたなぁ「五十股」と笑つて過ぎてしまつたけれど ウプラ
3.いつとなく年を重ねたわがあゆみ股関節さびて歩幅は伸びず さらら
4.股関節と言えば医学用語的お股と言えばクレヨンしんちゃん的 たかし
5.Y型の股になりたる木の枝にゴム紐結び小石飛ばせり ひさお
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
投稿日 | : 2023/09/17(Sun) 17:33 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
大体のことですが、
「時間表現」には2種類あって、
1、時間的位置(時間軸の一点、過去・現在・未来)を表す「テンス」と、
2、語られる事態が動き全体のなかでどの段階(局面)にあるかを表す(始め、途中、終わり)アスペクトは
本来は別種類のものです。
例えば、過去の助動詞「き」はテンスの助動詞、完了の助動詞「つ、ぬ、たり、り、」はおよそはアスペクトの助動詞のようです。(近過去の用法もあるので「およそ」です)
「つ」と「ぬ」の違いはひさおさんの書かれた通りですが例外もあって、違う使い方も「間違い」とまでは言えないようです。
○「リ」は、事態の継続存在に重点のある表現であるから、強いメノマエ性(事態が話者の眼前〈今・ここ〉に現れていること)をもつ。
○「つ」には完成相と近過去との両面がある。
などなど私に書けるのはこのくらいです。
変なところがあるかもしれないので、詳しくは『古典文法総覧(和泉書院)』を買ってくだされよ。
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
投稿日 | : 2023/09/17(Sun) 16:31 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
1.一字づつ四股名を言い合い書き合いて漢字おぼえし双子のふたり ひらら
「言い合い」「書き合い」の「合い」がいいなぁと思いました。関係というものが表れている。「双子のふたり」も柔らかい音のリフレインが好き。
2.股関節痛かつたなぁ「五十股」と笑つて過ぎてしまつたけれど ウプラ
ホントかどうか知らないけれど、「五十肩」は何歳で罹っても「五十肩」なんだそうですね。
私の五十股はそんなに深刻ではありませんでしたが、その程度では医者に行く暇もないような時期でありました。
3.いつとなく年を重ねたわがあゆみ股関節さびて歩幅は伸びず さらら
歳を取ると大股で歩くことが難しくなる。
上句がやや冗長か。琵琶湖の鳰?や美味しいランチなど出してはどうでしょう。
4.股関節と言えば医学用語的お股と言えばクレヨンしんちゃん的 たかし
散文的破調といい、脱力感を誘う「的」の使い方といい、脱短歌的な謳い上げなさにニンマリした。
5.Y型の股になりたる木の枝にゴム紐結び小石飛ばせり ひさお
男の子が遊んでたアレですね。こちらではパチンコと言ってました。
「小石飛ばせり」が順当すぎるか。
「(小鳥?アメンボ?あのこ?)狙った」とか、「ゆうやけこやけ」とか「おかあさーん」とか、(これらはウプラ的ですが)ひさお的にもう少し別なものにもなりそうな。
と書きましたが、昔はこんな道具を作って遊んだんだよ、ということで、これはこれでいいのだと思いなおしました。
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
投稿日 | : 2023/09/17(Sun) 13:56 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
ひさおさん、ついでといっては撲られそうですが、詠草もよろしくぅ
蝉声とエーワックスと鳴り響く日々も過ぎたり エーワックス死なず
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
投稿日 | : 2023/09/17(Sun) 01:05 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
皆さま、スミマセン!
この秋に短歌集会があり、私はその事務方をしているのですが、
ちょっとした手違いがあって、そのことでアタフタとしておりました。
やっと今夜たどたどを思い出した次第で、まことに申し訳ありません。
古典文法は私もいい加減です。
ただ、遠い昔の遊びで今はもうしないことなので、文語でいくなら「飛ばしき」が妥当かなぁと思いました。「り」は出来事の完了と状態の継続に使うので、やっぱり少し違う気がします。
「他サ四」は他動詞サ行四段活用。
だけど、こういう問題が出るたびにいつも、つかい慣れた口語で書くのがいいなあと思います。文語もいいけど、それはここ一発という内容のときにつかうようにしたらどうかなあ、と。
また明日、書きます。お許しを。
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
投稿日 | : 2023/09/16(Sat) 22:12 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
【・・・結句の「飛ばせり」はこれで問題ないのかどうか。】
と、わたしは書きました。
「よくない」とは言っていない。
もともと私は文法に強くないので、こう書いたら誰か強い人がなんらかのコメントをしてくれないか、と思ってこう書いたものです。
だから「問題ないのかどうか」と疑問を表明しました。
改めて、今夜、古語辞典(一冊しかない)を開いてみると「飛ばす」の活用形として、「他サ四」とある。
そもそもこの「他サ四」が四は四段活用ということは分かるが、他が分からない。
ネットではこれを検索すると「サ行変格活用」が出てくる。
文法の辞書を持っていないので、今はこれ以上のことは分からない。
ただ、ひさおさんの意見で、「飛ばしぬ」は違うと、意志的な行為なので「飛ばしつ」の方である、というのは理解し、了解しました。
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
投稿日 | : 2023/09/16(Sat) 14:03 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
5.Y型の股になりたる木の枝にゴム紐結び小石飛ばせり ひさお
たかしさんの批評
歌としては結句の「飛ばせり」はこれで問題ないのかどうか。「飛ばしぬ」ではどうか。
飛ばせり 飛ばしぬ 飛ばしつ
「ぬ」は自然推移、自然の成り行きを示す動詞の下についてそれが確定しているということを表す。
行きぬ、過ぎぬ、近づきぬ
「つ」は作為的、意志的な動詞につく。また存在を表す動詞にもつく。
散らしつ、濡らしつ、かざしつ、なしつ、語りつ
飛ばすという動詞は作為的、意志的な動詞なので、飛ばしぬよりも飛ばしつがよい。
「飛ばせり」か「飛ばしつ」か。どちらがいいのか。
大野晋著「古典文法 質問箱」をざっと読んだだけでは分からない。
「飛ばせり」がよくない理由を教えていただけませんか。
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
投稿日 | : 2023/09/15(Fri) 19:06 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
ウプラさんは、海外旅行中かもしれません。
WEB歌会の終りの時に、そのようなことを仄めかしていたように思います。
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
投稿日 | : 2023/09/15(Fri) 14:12 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
.一字づつ四股名を言い合い書き合いて漢字おぼえし双子のふたり ひらら
皆さま ご批評ありがとうございました。
「双子のふたり」について。長女長男の次双子の女児を授かりました。双子をまとめて同じとか思わず、ひとりひとりの個性を認めるようにと家族で見守ってきました。服もすきなのを各々選んで着てました。双子は大変と声掛けされましたが、双子同士助け合い刺激仕合育ちました。
漢字百問テストで「数と教」を二人共誤答し如何に放ったらかしかと反省。双子がひとりひとりという気持ちです。上に姉兄がいて姉妹の感覚をもたなかったのですかしら。亜里次女真里三女を姉妹と詠んだ歌無しでした
衿をよせて褄をよせてと教えれば折り紙なのねと双子のふたり
つまりわね折り紙なのねといいあいつ双子のふたり浴衣を畳む
旧作です
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」
Re: 2023.9.14(木)題詠「蝉声、蝉の声」・鑑賞「股」