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2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
投稿日 | : 2023/10/27(Fri) 09:21 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
投稿日 2023.10.27(金)
投稿者 ひさお
参照先
2023.12.7(木) 題詠「解放」・鑑賞「爪」
題詠 「解放」
鑑賞 「爪」
出題者 ウプラさん
鑑賞「爪」
1.爪切りはそこそこ切れたが貝印のカミソリは昔切れなかったなあ たかし
2.長刀鉾の注連縄切りの一瞬をみのがすまいと爪先立ちぬ ひさお
3.白菜の間引き終え明日入院と湯あがりの母爪を切りいる ひらら
4.朴の葉を踏む爪先にまた朴が落ちてトントン峠をのぼる ウプラ
5・船旅の夜会ダンスに装う男女ら爪先立ちにくるくる回る さらら
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
投稿日 | : 2023/12/09(Sat) 22:44 |
投稿者 | : ウプラ |
参照先 | : |
たかしさんへ
そうそう、「も」もありました。
助詞一つで言外に含まれる色合いが変わりますね。
元気?
普通かな。もともと生きにくいこの世ですから(笑)
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
投稿日 | : 2023/12/08(Fri) 22:16 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
あ、夜の番外編で私が書いた方ですね。これは「好日」の12月号に出した歌です。
●悪いのはハマスと言うが彼の地でのイスラエルの非道も 芒穂光れ
これに対して
●悪いのはハマスと言うが彼の国の長き非道も 堆肥すき込む
非道も、と「も」が適するかな?
感謝です。元気ですか。
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
投稿日 | : 2023/12/08(Fri) 20:15 |
投稿者 | : ウプラ |
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たかしさんへ
えっと、2首目なので「かの国の長き非道」をいれたいなぁと思いました。
「悪いのはハマスと言うがかの国の長き非道の(を、は、が) 堆肥すき込む」とか。
結句は「畑を耕す」などでもいいかも。
ゆっくりお考えください
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
投稿日 | : 2023/12/08(Fri) 07:18 |
投稿者 | : たかし |
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お、ウプラさん忘れなかったな。
ハマスの歌、再考していただきありがとうございます。
たしかに言われる通りだと思いました。「堆肥すき込む」いただきたい。
ありがとう
2.悪いのはハマスと言うがキャタピラに踏み均しゆくも みなバナナになれ
2.悪いのはハマスと言うがキャタピラに踏み均しゆくも 堆肥すき込む
絶対この方がいいですね。
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
投稿日 | : 2023/12/08(Fri) 00:22 |
投稿者 | : ウプラ |
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たかしさんへ
先日のWEBのたかしさんの歌ですが、2首目がいいと思いました。「芒穂光れ」を「堆肥すきこむ」とか(私なら)「ポトフを煮込む」など、身近なことを持ってくるのはどうか、などと言葉になる前の状態のまま疲れてぼんやり。否定的なかんじのままになってしまった気がします。スンマセン
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
投稿日 | : 2023/12/07(Thu) 22:53 |
投稿者 | : ウプラ |
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1.爪切りはそこそこ切れたが貝印のカミソリは昔切れなかったなあ たかし
昔はカミソリといえば貝印、貝印といえばカミソリだったような気がしますが、この頃は皆さん電気シェーバーを使っているのでしょうね。
「貝印のカミソリ」、カ音でさらっとリズム感を出した。
身近な道具でそつなくこなしている。
2.長刀鉾の注連縄切りの一瞬をみのがすまいと爪先立ちぬ ひさお
何かのお祭りの見せ場らしい。
「みのがすまいと爪先立ちぬ」、どんな風に爪先立ったかが表現されていて、その時の作者の状態や周囲の混み具合が目に浮かぶ。。
3.白菜の間引き終え明日入院と湯あがりの母爪を切りいる ひらら
急を要する症状ではないらしいが、働き者できちんとした母上の人物像が伝わる。「白菜の間引きを終えて」と助詞を入れてゆったりさせるのが良いと思う。
4.朴の葉を踏む爪先にまた朴が落ちてトントン峠をのぼる ウプラ
5・船旅の夜会ダンスに装う男女ら爪先立ちにくるくる回る さらら
豪華クルージングの夜会ダンスは映画のワンシーンようです。やはり三句がいかにも長いと思う。「装える男女爪先立ちにくるくる」とか。
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
投稿日 | : 2023/12/07(Thu) 22:09 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
鑑賞「爪」
1.爪切りはそこそこ切れたが貝印のカミソリは昔切れなかったなあ たかし
貝印の爪切りの切れ味は覚えている。カミソリは危ないからと父によく言われ触れなかった。髭剃りにそんなに不都合な切れ味だったのかしら。実体験からの回顧の作品。
2.長刀鉾の注連縄切りの一瞬をみのがすまいと爪先立ちぬ ひさお
鉾巡行の四条通りの人混みのなか注連縄切りの一瞬を見極めんと爪先立ちになっている作者。好奇心みなぎる作者の意気込みが爪先立ちにのすがたが読者に伝わる。
3.白菜の間引き終え明日入院と湯あがりの母爪を切りいる ひらら
4.朴の葉を踏む爪先にまた朴が落ちてトントン峠をのぼる ウプラ
晩秋の小春日和の山歩き。朴の葉の枯れ葉を踏む音、降ってくる朴の葉わまた踏み峠を登って行く。視界も広がり空気感も気持ち良い。
5・船旅の夜会ダンスに装う男女ら爪先立ちにくるくる回る さらら
長い船旅の夜のたのしいダンス会。爪先立ちにくるくる回ってのダンスに楽しさを充分に過ごされたことでしょう。三句目「装うひと」で男女らと分かるのではないかしら。
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
投稿日 | : 2023/12/07(Thu) 17:17 |
投稿者 | : さらら |
参照先 | : |
1.爪切りはそこそこ切れたが貝印のカミソリは昔切れなかったなあ たかし
爪切りとカミソリの切れ味を再確認の回顧されている。
全くその通りでしたね。
2.長刀鉾の注連縄切りの一瞬をみのがすまいと爪先立ちぬ ひさお
お祭を見に行かれた作者の姿勢 互いに高齢になるとその時その時が貴重な体験 歌人の歌う資質がここにも表れている。
3.白菜の間引き終え明日入院と湯あがりの母爪を切りいる ひらら
母親の爪を切る姿を見入る娘さん 晩年の親の爪を切ることは誰もが体験するまれな思い出となる。
4.朴の葉を踏む爪先にまた朴が落ちてトントン峠をのぼる ウプラ
足裏に朴の葉を踏む感触と 峠を上る景色が読者にはっきり伝わる
また朴が落ちて の表現がとても優れていると思う。
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
投稿日 | : 2023/12/07(Thu) 17:14 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
鑑賞「爪」
1.爪切りはそこそこ切れたが貝印のカミソリは昔切れなかったなあ たかし
2.長刀鉾の注連縄切りの一瞬をみのがすまいと爪先立ちぬ ひさお
作者は祇園祭の山鉾巡行をその現場(多分、四条通)で見ている。大勢の人が前方に居るので爪先立ちにならないと見えない。その行為、状況が的確に表されている。
ただ、初句が七音と音数が多いのでリズムがよくない。「注連縄切り」があれば山鉾巡行であることが分かり、先頭の長刀鉾であることも分かるので、初句は「巡行の」でも良いかも知れない。
3.白菜の間引き終え明日入院と湯あがりの母爪を切りいる ひらら
入院する寸前まで仕事をする働き者の母を表現している。
第二句三句、言葉が混んでいて読み下すとき忙しない。
ことがらを順序立てて全て言おうとすると、すっきりせず混雑して感じる。
何か省略できないか。「湯あがり」は省けるのではないか。
「白菜の間引きを終えて爪を切る明日(あした)入院するとう母は」などと。
4.朴の葉を踏む爪先にまた朴が落ちてトントン峠をのぼる ウプラ
峠道を登っている。広い舗装道路ではなく山道であることが分かる。
朴の葉は大きい、それをカサリ、カサリと踏みながら登っている。
その爪先に朴の葉がまた落ちる・・・山道を登っているときの無心の感じが一首にある。
5・船旅の夜会ダンスに装う男女ら爪先立ちにくるくる回る さらら
大きな船に乗ると夜はダンスパーティーなどがある。
作者は豪華なクルーズ船に乗って旅をした。
短歌の命は、読み下すリズムの良さにあると思う。
この歌、二句、三句のところで読むときのリズムが滑らかではない。三句が五音であるべきが八音であり、これが律を乱している。三句は「装える」などして、
「船旅の夜会のダンス装える男女くるくる爪立ち回る」等を考えた。
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」
Re: 2023.12.7(木)題詠「解放」・鑑賞「爪」