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2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
投稿日 | : 2024/07/12(Fri) 09:20 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
参照先
2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
題詠「虫」
鑑賞「窪み」
出題者 たかしさん
鑑賞「窪み」 7月12日 12時58分修正
7月12日 20時18分2回目の修正(たかしさんの詠草)
1.冬瓜の窪みが顔に見えてくる静かな夕べ静かな冬瓜 ウプラ
2.窪みなく摺りきり一合のコメを研ぐここ数年の一人のご飯 さらら
3.すりきりはスプンの窪みを均すこと未だミルク欲し離乳期のモモ たかし
4.テニスして上気し笑まふ右頬の窪みのあたり汗ぬぐふ女(ひと) ひさお
5.生命の気管切開の痕の窪みときどき指がいく目を瞑る ひらら
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
投稿日 | : 2024/07/22(Mon) 07:40 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
3.すりきりはスプンの窪みを均すこと未だミルク欲し離乳期のモモに
私の歌にひさおさんとウプラさんが改善策を示してくれた。
ひさおさん・「ミルク欲し離乳期のモモに」は「ミルク欲しがる・・・」、あるいは「・・・ももは」とすべきではないか。
ウプラさん・「未だミルク欲し」で窮屈になっている。「ミルクが欲しい離乳期のモモ」ではいけないか。
ひさおさん「モモに」は「モモは」とすべきでした。
ウプラさん、結句云いきって…、これもいいですね。
修正作品・すりきりはスプンの窪みを均すことミルク欲しがる離乳期のモモ
ありがとうございました。
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
投稿日 | : 2024/07/19(Fri) 18:30 |
投稿者 | : さらら |
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1.冬瓜の窪みが顔に見えてくる静かな夕べ静かな冬瓜 ウプラ
障子や襖の破れが顔に見える人がいる私もその一人暫く目を離せない体験をする。結句のリフレインが歌の響きと空間が浮かぶ。
窪みなく摺り切り一合のコメを研ぐここ数年の一人のご飯 さらら
3.すりきりはスプンの窪みを均すこと未だミルク欲し離乳期のモモ たかし
モモの離乳食に日々関わる作者ならではの着眼 スプンの摺り切りを計量し子育てを再現するような行為が優しい。
4.テニスして上気し笑まふ右頬の窪みのあたり汗ぬぐふ女(ひと) ひさお
家で籠る老人にはなかなかこの歌のような瑞々しいエネルギ―あふれる具体的は歌えない。年齢を忘れさせるスポーツテニスの上気した女性を清々しく歌う。
5.生命の気管切開の痕の窪みときどき指がいく目を瞑る ひらら
生命と目を瞑るの語彙が気になります。生命は大きすぎる言葉 結句は無理に添えられたように思う。
昨日は読書会のため多忙でしたので 今日参加させていただきました。
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
投稿日 | : 2024/07/19(Fri) 14:12 |
投稿者 | : ウプラ |
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1.冬瓜の窪みが顔に見えてくる静かな夕べ静かな冬瓜 ウプラ
2.窪みなく摺りきり一合のコメを研ぐここ数年の一人のご飯 さらら
「摺りきり一合」、それ以上でも以下でもない分量。茶碗2杯分であろうか。
家族と暮らしていた頃はもっと大量の米だったのだろう。
とぐ米の量にも作者の歴史は宿る。
3.すりきりはスプンの窪みを均すこと未だミルク欲し離乳期のモモ たかし
こちらも平仮名だが「すりきり」。
「窪みを均す」は出そうでなかなか出ない。
「未だミルク欲し」で窮屈になっている。「ミルクが欲しい離乳期のモモ」ではいけないか。
4.テニスして上気し笑まふ右頬の窪みのあたり汗ぬぐふ女(ひと) ひさお
いい感じ。
「右頬の窪み」と限定することで読者のイメージが明瞭になった。
これなら「女」を「君」にしてもいけそう(とそそのかす)。
5.生命の気管切開の痕の窪みときどき指がいく目を瞑る ひらら
生命をとりとめた気管切開の痕が窪みになって残っている。時々無意識に指がそこにいくが、そうすると必ず目を瞑ってしまう、と読んだ。
「生命の」で全部言ってしまった。一番言いたいことは言わないでおきたい。
良い歌になると思う。
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
投稿日 | : 2024/07/19(Fri) 10:11 |
投稿者 | : ひさお |
参照先 | : |
新規スレッドの立ち上げは、午前中ウプラさんの投稿待ちとしますので、御了承願います。
なお、WEB歌会は7月25日のあと、8月は全休となり、9月5日再開となります。
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
投稿日 | : 2024/07/18(Thu) 20:45 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
鑑賞「窪み」
1.冬瓜の窪みが顔に見えてくる静かな夕べ静かな冬瓜 ウプラ
冬瓜、ごろんとリビングの隅に転がしてあるのか。
大きくて丸いので見ていると人の顔にも見える。
「静かな」が繰り返されている。
「静かな冬瓜」からは、「顔」亡き人であるようだ。
2.窪みなく摺りきり一合のコメを研ぐここ数年の一人のご飯 さらら
摺り切り一合の米を研いで炊く。一人暮らしの作者。
一日に一合のご飯、しかし他にパンや麺類も食べるのだろう。
こういう一人暮らしは美的にもなるし、自堕落にもなる。
この歌のときは美的。
3.すりきりはスプンの窪みを均すこと未だミルク欲し離乳期のモモ たかし
4.テニスして上気し笑まふ右頬の窪みのあたり汗ぬぐふ女(ひと) ひさお
テニスは激しい運動である。
「上気し笑まふ」、女性が美しく見える一瞬である。
その一瞬を逃さずに捉えている作者の眼。
5.生命の気管切開の痕の窪みときどき指がいく目を瞑る ひらら
気管切開というと大手術。命の危険を伴うものだろう。
その手術を受けた痕が窪みとなって作者の体に残っている。
その窪みにときどき自然と手がゆき指がさすっている。
歌としては、冒頭の「生命の」と、最後の「目を瞑る」があった方がよかったか。
なかった方がよかったか、その辺りを考えた。
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
投稿日 | : 2024/07/18(Thu) 16:21 |
投稿者 | : たかし |
参照先 | : |
作品を変えます。よろしくお願いします。
南京から来たのでないのに南京虫シラミでないのにトコジラミとも
たかし
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
投稿日 | : 2024/07/18(Thu) 15:13 |
投稿者 | : ひらら |
参照先 | : |
1.冬瓜の窪みが顔に見えてくる静かな夕べ静かな冬瓜 ウプラ
たずけを終えた夕べホッコリとした時目の前の冬瓜をみているとでこぼこが人の顔に見えてきた。ほほえましい観察力発見である。栗南瓜を丸ごと買ってきたが今度は冬瓜を買いつくづく見たい。
2.窪みなく摺りきり一合のコメを研ぐここ数年の一人のご飯 さらら
少量1合のご飯を炊きあげるのは結構難しい。作者ように升に摺りきりはり水加減も誤差なく炊飯されているのでしょう。
3.すりきりはスプンの窪みを均すこと未だミルク欲し離乳期のモモ たかし
愛猫のモモは離乳期。赤子の離乳期も神経を細やかに使ったのに、小さい猫、たいへんであろう。スプーンの窪みをならしてミルクをつくられている。モモもしあわせモモを育てられている一家もしあわせ。愛情あふれるみなさんである。
4.テニスして上気し笑まふ右頬の窪みのあたり汗ぬぐふ女(ひと) ひさお
良きプレーができ気持ちが高まりおもわず笑む女性。顔中の汗をぬぐいたいところを右頬の笑窪の辺りにそっとタオルをあてている。慎ましやかな様子を見逃さず素材にし詠んでられる。
れ
5.生命の気管切開の痕の窪みときどき指がいく目を瞑る ひらら
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」
Re: 2024.7.18(木)題詠「虫」・鑑賞「窪み」