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3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/06(Fri) 09:32
投稿者 フミコ
参照先
♪ 次回・「たどたど」スケジュール ♪ 

R・02.03.12  (木)

詠草   「あかんぼ」
鑑賞&批評「かたき」
出題  ウプラ さん

◎ 「かたき」 詠草一覧 

1. 句仇と呼ばれて嬉し会心の枯木灘一句かたきへ放つ  ウプラ

2. 焼き冷ましの餅のかたきも健啖に平らげしは二十歳頃までの歯よ  たかし

3. 匕首を腰だめにして突いてくる敵(かたき)討ちなら業物(わざもの)でこよ 蔦の道

4. 絶対に妻を殴ったりせぬといふかたき決心或ることののち  ひさお

5. 鍬を打ちかたきカタキと杉菜掘る根の土払い畑を均す   ひらら

6. 本を読むかたきとるがに懸命に学生時代の悲しき記憶  ひろゆき

7. 息子(こ)を奪いし憎っくきかたきとよぶ我とたった二人の姑の臨終   フミコ  

8. 肩を叩かれながらジッと見る娘がくれたのは「かたき券」   ゆき

9. かたきやとかって悩みし人らいま親交あるを思いて眠る  さらら
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 19:36
投稿者 ひさお
参照先
??????なんだろう。????
1年前のものが・・・・
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鑑賞「かたき」
投稿日 : 2021/03/11(Thu) 13:23
投稿者 ひろゆき
参照先
1. 句仇と呼ばれて嬉し会心の枯木灘一句かたきへ放つ  ウプラ
作者からはお相手は数段上の歌人とみていたところ、句仇と呼ばれうれしさの余勢をかつて一句を贈った。結句 ”放つ„ が嬉しさの勢いを表していい歌となった。

2. 焼き冷ましの餅のかたきも健啖に平らげしは二十歳頃までの歯よ  たかし
誰もが経験したようななつかしさを思いだす歌。歯というのは食の通り道。吟味し味わいそして・・・。歯茎と共に一番わかる老若かもしれない。

3. 匕首を腰だめにして突いてくる敵(かたき)討ちなら業物(わざもの)でこよ 蔦の道
隠し持った卑怯な匕首ではなく堂々と刀剣で勝負しろと。現世、噂や揶揄によつて人を貶めるな、堂堂と論を発て戦わそうではないかと。

4. 絶対に妻を殴ったりせぬといふかたき決心或ることののち  ひさお
夫婦の道にはなだらかな道もあれば荒れた道もあろう。荒れ道の左右決定のとき力を持つてした。結果としていい選択肢ではなかった。以後暴力の持つ虚しさを思い、絶対にしないと決意した。

5. 鍬を打ちかたきカタキと杉菜掘る根の土払い畑を均す   ひらら
畑を均すために土手に這い茂った杉菜を掘り起こす。” かたきカタキ „とひら仮名カタ仮名の連用の解釈を、異常なほど硬いとの表現とみるのであろうか。あるいはカタカナを仇と読むのだろうか。

6. 本を読むかたきとるがに懸命に学生時代の悲しき記憶  ひろゆき

7. 息子(こ)を奪いし憎っくきかたきとよぶ我とたった二人の姑の臨終   フミコ  
結婚。愛しい息子を奪った嫁。作者を憎っくき仇と呼んでいた姑。だが夫が死んで二人で生きたのちの姑の死。その死までの人生を見守ったのは嫁ではなかったかと。作者の苦痛の人生と人間としての親子を詠む。

8. 肩を叩かれながらジッと見る娘がくれたのは「かたき券」   ゆき
娘さんの年齢を推測しながらの・・・。結句の「かたき券」。解釈が難しい。単に「た」が抜けたのか、あるいはくれた券が硬かったのか。とすれば大事に持っていて欲しいと。約束も含めての。

9. かたきやとかって悩みし人らいま親交あるを思いて眠る  さらら
 あいつらは私の仇と思い悩んだ時もあつたが、今は親交がありきれいさっぱりとして過ぎゆき、眠りにも感情の起伏なくおだやかさがあって深い眠りにつけると。
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/17(Tue) 23:09
投稿者 ゆき
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たかしさん
「ガシラ」こちらでは「ボッカ」と呼ばれております。

ウプラさん
お魚の名前って面白いですよね。深紅の魚についてまた、何かわかったら報告させて頂きます。
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/15(Sun) 14:17
投稿者 ウプラ
参照先
おお!紅い!。紅さはこのくらいピュアでした。
メンドリだったかなぁ・・・いや、もう少しほっそりしていたように思います。その名前ならきっと覚えている。
イガミ、メンドリ、サンノジハゲ・・・ふふ、面白い名前が沢山ありますね。あ、ガシラもいる。遠州地方ではみられないものが多いです。
今度は塩焼きの用意をしていって是非食べてみようと思います。
その土地土地の魚っていいですね。
ありがとうございました。
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/15(Sun) 12:48
投稿者 たかし
参照先
紅い魚たくさんいますね。
先日、息子が「がしら」をたくさん釣ってきました。
骨だらけの魚でしたが身は美味しかった。
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/14(Sat) 23:04
投稿者 ゆき
参照先
ウプラさんの、句にでてくる深紅の魚が気になって調べました。
南紀州沖で釣れる魚だそうです。↓
http://www.minamikishu.com/experience/g/index.html
これの、メンドリとかかなあ。
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/14(Sat) 10:50
投稿者 ひらら
参照先
. 鍬を打ちかたきカタキと杉菜掘る根の土払い畑を均す   ひらら

 皆さん ご批評ありがとうございました。
「かたきカタキ」について。
杉菜に対し 敵 仇
土に対し 硬い 堅い 
防除困難 難い など 一言では言えず かたきカタキと重ねてしるしました。意を読み取っていただき嬉しく思いました。
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ひさおさんへ
投稿日 : 2020/03/13(Fri) 23:30
投稿者 フミコ
参照先
ありがとうございます。

やっぱり、なりすましの歌は問題ありますね。

私も正反対の鑑賞をしてしまうことが屡々あるのですが、歌に十色があるように鑑賞にも個性が出るのも面白みの内ということで、自分がした時も、受けた時も有難く面白がることにしています。
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/13(Fri) 19:15
投稿者 ひさお
参照先
息子を奪られ憎っくき仇と呼びきしもわが臨終をひとり添う嫁
フミコさんありがとうございました。
フミコさんを主体に詠んでみました。
息子(こ)を奪われ憎っくきかたきと嫁を呼びし姑(はは)の臨終われ一人添う
われが2度繰り返されないよう「嫁」としてみました。
もっといい詠い方もあるにちがいない。
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/13(Fri) 17:32
投稿者 フミコ
参照先
みなさま ご批評ありがとうございました。

ややこしい歌になってしまってすみません。
臨終の実景を意識のない姑になりかわって詠むと次のようなものです。

息子を奪られ憎っくき仇と呼びきしもわが臨終をひとり添う嫁

「お前には看させてやらんわ」と言っていた姑の最期にそばに居たのがそのカタキだけだったという可哀想な。場面です。

次から明るい歌を心がけます。
すみません。
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/13(Fri) 14:39
投稿者 ひさお
参照先

7. 息子(こ)を奪いし憎っくきかたきとよぶ我とたった二人の姑の臨終   フミコ
私だけがちょっと変わった講評をしてしまいました。
「憎っくきかたきよとよぶ我」
 我すなわち作者が憎っくきかたきと呼ぶ。それはなぜかと言うと
「息子を奪いし」がその原因である。
作者が息子を奪われたと解釈したのですが、そのような解釈は成り立たないのでしょうか。
表現されている通りに読んだつもりだったのですが・・・・。
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/13(Fri) 14:20
投稿者 ウプラ
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〇句仇と呼ばれて嬉し会心の枯木灘一句かたきへ放つ  
皆さま、ご批評有難うございました。
以前、私は地元の小さな俳句結社に所属していました。終刊までお世話になりましたが、わたしのことを「句仇」と呼んでくれる先輩がいて、楽しく過ごすことができました。「枯木灘一句」は去年、熊野へ行ったとき枯木灘へも足をのばして、その時できた句です。件の句仇に読んでもらいたいたいなぁと思ってできた歌です。

「極月の深紅の魚や枯木灘」
枯木灘を一望できる展望台横の魚屋さんに、見たこともない魚がたくさん売られていました。ひときわ忘れ難いのがこの深紅の魚です。わりと大きくて安くて、名前は忘れてしまいました。
これは俳句の世界らしくて、短歌にしたいのですが、どうもうまくいかないのであります。
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鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/13(Fri) 12:17
投稿者 ひろゆき
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かたきについての鑑賞・評をありがとうございました。戦後とか世相環境として私が本を読めなかった記憶と解していただいている人もおいででした。教授の著書・専門書の1.2冊ぐらいは古本屋を廻り探し出したこともありました。そんなこともあり今も古本市には出かけますが買ったことがありません。まあ所有本の値定めと言うところでしょうか。勿論、当時の流行本はほとんど売却、その値の安価にびっくりし以後売却せず。        余談が過ぎます。失礼。
今はもっぱら図書館本。読んだ本は手帳に記し、のち購入した本もありますし、もう一度と借りた本もあります。
わたしの記憶は同年齢同学年の人達の博学に驚かされて、中には露骨に〇×も知らない恥と話が続かなかった、そして次第に・・・されてきた記憶が消えません。
フミ子さん 悲しき記憶が宙に浮いていると。歌のなかに実(じつ)がないからでしょうね
ひさおさん 個人的な記憶で読者にはわからない
蔦の道さん 自分をほめる→勉学に励む姿を
さららさん 自分のことを含めながらその世代・世相を?
ひららさん 存分に読書できず今懸命に読むと
たかしさん 昔、本を読めなかった悲しき記憶と現在とを
ゆきさん 理系あるいは戦時中でと  ・確かに私は同窓生からもそうも言われた
ウブラさん 読むを強調した歌にと例示いただいた  このことはひさおさんの鑑賞・評とも通じているような気がします。 

ありがとうございました。今「コロナウイルス」がパンデミックと言われています。
お互い健康にはきをつけて、来週も出席しましょう。 
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/13(Fri) 07:27
投稿者 たかし
参照先
ひろゆきさんの
6. 本を読むかたきとるがに懸命に学生時代の悲しき記憶  ひろゆき
この歌について、私は「何故悲しき記憶」なのか?
などと、批評しましたが、他の方の鑑賞・批評を読んで私の間違いに気付きました。
「かたきとるがに本を読む」のは現在であり、
「悲しき記憶」は、昔の学生時代の時であった。
作者の学生時代は、戦時中か、終戦直後で、物が乏しく、
読む本もなかった。その悲しい記憶があって、今、かたきとるように本を読んでいる・・・ということであると。
私の先の批評は、読みが間違っていました。
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Re: 3/12 題詠「あかんぼ」・鑑賞「かたき」
投稿日 : 2020/03/12(Thu) 21:37
投稿者 ひらら
参照先
1. 句仇と呼ばれて嬉し会心の枯木灘一句かたきへ放つ  ウプラ
 俳句中間に句仇と呼ばれる作者、その競争相手へかいしんの句をおくった。枯木灘の句がしぶい。自信作見せて欲しいです。

2. 焼き冷ましの餅のかたきも健啖に平らげしは二十歳頃までの歯よ  たかし
 二十歳の頃の歯をしのんでる。健啖と平らげるは意味が重なるのでは思う。

3. 匕首を腰だめにして突いてくる敵(かたき)討ちなら業物(わざもの)でこよ 蔦の道
 匕首 業物名刀 腰だめ 物語めいている。腰だめは 腰撓と漢字の方がわかりやすい。

4. 絶対に妻を殴ったりせぬといふかたき決心或ることののち  ひさお
 かたき決心或ることののち が 物悲しく読み手にすべてを委ねている。

5. 鍬を打ちかたきカタキと杉菜掘る根の土払い畑を均す   ひらら

6. 本を読むかたきとるがに懸命に学生時代の悲しき記憶  ひろゆき
 学生時代 存分読書ができず今懸命に読む。作者の広い知識の原点を垣間見たようである。

7. 息子(こ)を奪いし憎っくきかたきとよぶ我とたった二人の姑の臨終   フミコ 
 夫 その母 その妻 3人の関係。憎っくきと言われたが
私は最期を看取りましたよ と 臨終時の思い。 

8. 肩を叩かれながらジッと見る娘がくれたのは「かたき券」   ゆき
 かたたたきけん かたきけん 幼子のプレゼント 微笑ましく 母子の愛情交換の一コマ。お手伝い券 先日母子手帳と共に娘に渡した。 

9. かたきやとかって悩みし人らいま親交あるを思いて眠る  さらら
 過ぎし日 敵ともんもんとした人も今は仲良くしている。かたきやて の 詠みだし 思いて眠るの 収め方に作者らしさが表れている。
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